鼓膜ではなく骨を伝った振動で音を聞く、骨伝導イヤホンを買ってみたので、レビューを兼ねてメリット・デメリットを紹介したいと思います。
骨伝導イヤホンの魅力
車の走行音がイヤホンの音で聞こえないのは事故に繋がるので、普通のイヤホンをした状態で歩きながら音楽を聴くのにはかなり抵抗があります。(以前接触した…)
他にも、満員電車で次の駅のアナウンスが聞こえないとか話しかけられたときに気付かないとか、そういう悩みともさようなら!
骨伝導イヤホンは鼓膜を使わないので、耳を塞がずに音を聞くことができます。
そのため、音楽を聴いているときに周囲の音も同時に聞こえるのです!
EarsOpen
Boco 株式会社の EarsOpen という商品をクラウドファンディングで買いました。旅行先に向かう中、よく考えずにポチってしまったのが実情ですが…(苦笑)
1 万円くらいの価格になる予定ですが、先行投資ということで 7,000 円程度。
プロジェクト終了時には目標金額 100 万円を大きく上回る 1 億円の資金が集まっており、それから一週間ちょっとで実物が届きました。
イヤホン本体はこんな感じです。耳の軟骨を挟んで、そこから音を振動で伝えます。
写真にはありませんが、音量調節ボタンなどもついています。
使ってみた感想
鼓膜を使わないって面白い
周囲の音を聞きながら音楽も聞こえるのが、新鮮な感じです。
イヤホンも発達しているので、外部音をわざと再生中の音楽と同時に流しているものもありますが、そういう類ともちょっと違います。
また、長時間音楽を聴いて鼓膜が痛いなんてこともありません。
音漏れは?
実は、スピーカーがない=音漏れがない、とはいきません。
音量を上げて振動が大きくなれば、骨に接していなくてもイヤホンが耳の近くにあるだけで聞こえてしまいます。
音量には要注意です。
耳のフィット感…
耳の軟骨を常に挟んでいるので、そういう意味では長時間聴いていると耳が痛くなります。
また、ちゃんとつけられていないと当然よく聞こえません。
普通のイヤホンに比べると音量が小さく感じたり、あまり聞こえていない音域があるような…
店頭にサンプルがあったりするので、それで装着感とか音の聞こえ方とかを予めチェックすることを強くおすすめします。
世界初の…ハイレゾ…?
ハイレゾに関してはハイレゾ音源を持っていないので何とも言えませんが、それ以前に音楽の聞こえ方が異なるので、骨伝導イヤホンでハイレゾを聞く意味はあまりない気もします。
SONY のハイレゾ対応ヘッドフォンも使っているので、やはり差を感じてしまいます。音質を求めるならおすすめしません。伸びしろに期待!
最後に
どう振動を骨に伝えるかはまだ開発中な感じがするので、高音質で音楽を楽しむにはもう少し時間が必要な気がします。
EarsOpen のいいところは耳が聞こえない人でも聞こえる技術でもあることだと思っているので、そっち方面でも頑張ってほしいですね。