本体ストレージだけでは容量が足りないときの策としてアプリをSDカードに移動させるという方法がありますが、実際にやろうとするといろいろ制約があります。
移動できるアプリとそうでないアプリ、できる機種とできない機種などがあるので、その辺りのことを見ていきたいと思います。
アプリの機種間での移動はできる?
機種変更のときにアプリのデータのバックアップとしてSDカードに移動したいというケースをたまに見かけますが、SDカードを新しい端末に挿し替えてもアプリの移動はできません。
アプリによってはSDカードにデータをエクスポートして引き継ぐものもありますが、今回説明している内容とは別のものになります。
SDカードに移動したアプリはその端末でのみ使えるもの、ということを覚えておきましょう。
Jelly Beans 以前 (Android 4.4以前)
プリインストールアプリ以外のアプリ (サードパーティ製アプリ) は概ね移動できますが、一部移動できないものもあります。
移動する方法
- 本体設定 > アプリ で移動するアプリを選択します
- 「SDカードに移動」を押します
ここで「SDカードに移動」のボタンが押せない場合、そもそも表示されていない場合は、そのアプリはSDカードに移動できないアプリです。
注意事項
ウィジェットをもつアプリをSDカードに移動すると、ウィジェットは使えなくなります。これは、ウィジェットを設置したのがアプリをSDカードに移動する前でも後でもいえることです。
ウィジェットを利用しているアプリは移動しないように気を付けてください。
KitKat (Android 4.4)
KitKat ではサードパーティ製アプリに外部ストレージ (この場合SDカード) の書き換えを許可していません。
そのため、SDカードに移動することはできません。仮にできたとしてもアプリが動かなくなります。
Lollipop (Android 5.x)
Lollipop ではサードパーティ製アプリも外部ストレージにアクセスし、データを書き換えることができるようになりました。
しかし、設定から「SDカードに移動」ボタンが消えてしまっているので、移動できなくなったものだと思われます。
まとめ
アプリをSDカードに移動することは、機種変更のデータ移行の手段としては使えません。
最新のスマホではアプリをSDカードに移動できなくなりました。
KitKat より前の機種ではサードパーティ製アプリの大半は移動できるが、ウィジェット機能が失われるものもあるので、注意が必要です。