PHPのソースコードを書くだけなら、だいたいどのテキストエディタでもできることです。しかし、書いたソースコードを実行する方法は限られています。
今回は、実行環境の整え方を紹介したいと思います。
実行する環境
PHPはサーバサイドスクリプト言語、ということでサーバ上で動くことが前提です。ということで、実行するにはサーバが必要になります。
サーバの用意の仕方は、主に2つあります。
- Webサーバ
- 仮想Webサーバ
サイト運営など、web上でPHPを使う場合はもちろんレンタルサーバ、もしくは自分でWebサーバを用意する必要があります。設定が大変だと思うので、たいていはレンタルサーバを使うと思いますが。
一方、動作確認をメインにする場合、自分のパソコンの中 = ローカル環境に仮想サーバを用意して実行することもできます。
レンタルサーバ上で動作確認をしていないプログラムを動かすことは、もし致命的な欠陥があった場合、自分だけでなくサーバを保有する会社や同じサーバを共有して使っている人にも迷惑をかけることになってしまうので、最初にローカル環境で動作させてみるべきでしょう。
今日は、後者の説明をしていきます。
仮想Webサーバの用意
よく使われているのは、XAMPPというソフトウェアです。XAMPP を導入すると Apache(アパッチ) や MySQL などまとめてインストールして、実行環境を作ることができます。
XAMPP を入れるにあたって、ここでも2つの方法が考えられます。
XAMPP単体のインストール
XAMPPのみをインストールして使用する場合は、Apache Friends のサイトからダウンロードします。最新版では、PHP7が使えるようになっています。
起動までの手順
- インストール先はデフォルトのまま
- Apache と MySQL にチェックを入れる
- XAMPP Control Panel で Apache を起動する
インストール先は、特に理由がなければ変更しないことを強くお勧めします。変更するとうまく動かないことがよくあるらしいです。デフォルトでは、C:\xampp となっています。
次に進むとオプション選択画面が出ますが、Apache と MySQL にチェックを入れておきましょう。
インストールが完了すると、XAMPP Control Panel がパソコンの中に追加されています。このアプリケーションを起動し、Apache を起動することで実行環境が完成します。
パソコンを立ち上げるたびにコントロールパネルで起動する必要があるので、覚えておきましょう。
Pleiades All in One でのインストール
Pleiades とは Eclipse の日本語化プラグインで、Pleiades All in One は日本語化プラグインに加えて Eclipse や XAMPP をこれ一つでインストールできるパッケージです。
PHP の開発に Eclipse を用いるがまだインストールしていないという人は、こちらを利用するのが楽かもしれません。
MergeDoc Project – Pleiades All in One