Twitterアカウントの一時的ロック、永久凍結の基準となるTwitterルールが改定されました。
その中には、これまでまったくお咎めなしだった複数アカウントの運用についての項目が追加されています。
私もいくつかアカウントを運用しているので、気になるところ……
その内容について触れていきたいと思います。
改定の背景にあるのは…
Twitterルールに複数アカウントに関する内容が追加されたのは、やはりスパム対策でしょう。
Twitterとスパムアカウントを作成、所持するユーザーは長い間戦争を続けてきました。
完全実名主義であるfacebookや原則電話番号が必須のLINEとは異なり、いくつものアカウントを作ることができたので、大量のスパムアカウントが今も活動しています。
もちろんTwitter社もただ傍観していたわけではありません。
ツールの仕様を禁止に。
アカウントを作るにしても、何千、何万と登録しようとすると手動では厳しいものがあるので、以前はツールを使って大量に作成する方法が採られていました。
そこで、ツールを使って作成されたアカウントを凍結していくことで、スパムアカウントの増殖を止めようとしたのです。
この対策によって、それまでに比べるとスパムアカウントは減少しましたが、中には地道に手動で作っていく人もいるでしょう。
そこで、別の案が実行されます。
電話番号での認証
通常一人に一つしかない電話番号で認証すれば、いくつもアカウントを作ることが困難になります。
更に、携帯、スマホを持っている本人じゃないと使えないので、アカウントが盗難に遭う危険性も減ります。
しかし、認証を求められるときと求められないときがあったりして、スパム根絶には至りません。
複数アカウントの不正利用を禁止に。
どうやら、Twitter社は最終的に有害なユーザーか否かに関わらず、複数のアカウントを所持すること自体を選択したようです。
追加された文は以下の通り。
複数アカウントの不正利用:同一ユーザーが重複使用を目的として複数のアカウントを作成すること、または1つのアカウントが一時的または永久凍結された場合に備えて別のアカウントを作成することを禁じます。
ポイントは「不正利用」とみなされる範囲
項目としては「不正利用」に関するルールになっていますが、内容は「重複利用」になっています。
この文章では基準が曖昧なので、無条件で複数アカウントを禁じているのか、それとも迷惑行為を働くような複数アカウントの不正利用が見られた場合にのみ適用されるのか。
そのまま受け取るのであれば、前者になるでしょう。
しかし、不正利用か否かという点で見れば、例えばブログ用に作った広報アカウントはセーフになるのでは?
「規制垢」はアウト
一時的に凍結されたときでもつぶやけるように用意している所謂「規制垢」はどうやら全面禁止の模様。
文章を文字通り解釈すれば、作成は禁止されるものの所持は禁止されていないので、これまで作ったアカウントならOKなのでしょうか……
まとめ
複数アカウントの作成が禁止される、という大枠はあるものの具体的な基準がわからないので、運用の仕方では凍結されないかもしれません。
しばらくは今後の動きを注視していきたいところです。