電池消費が少ないbluetoothテザリングの使い方

Android

テザリングにはバッテリー消費がついて回るものだと思っていましたが、テザリングにもいくつか種類があるようで。

Wi-Fi テザリングよりバッテリー消費が少ない bluetooth テザリングの魅力と使い方を紹介します!

テザリングとは

今となっては遠い昔ですが、以前は Wi-Fi で通信するためには、ポケット Wi-Fi のような無線小型ルーターを持ち歩くか、公共無線 Wi-Fi を使うかのどちらかしか選択肢がありませんでした。

しかし、次第にスマホの機能は発展していき、スマホから電波を飛ばして別のスマホやパソコンでもインターネット接続が可能に。契約しているスマホ一台で何台も通信できる仕組みは、様々なデバイスでネットを利用するようになった今、とても便利な仕組みです。

Wi-Fiテザリング

最もメジャーな方法で、無線 LAN ルーターと同様にスマホに接続すると Wi-Fi 通信が可能になります。

ただ、問題点もあります。一つは、複数人でテザリングをオンにしていると、間違って別の人のスマホにつなぐ可能性があること。もう一つは、バッテリーの消費が激しいことです。

前者はネットワーク名 (SSID) をきちんと確認し、パスワードを適切に設定すれば大丈夫です。しかし、後者は予備のバッテリーを持ち歩くくらいしか対策がありません。

USBテザリング

実は USB ケーブルでスマホをパソコンに直接繋いで通信することもできます。

これならバッテリー消費が抑えられる上、間違って接続することもありませんが、スマホ間でのテザリングなどには利用できません。

bluetoothテザリング

ここで活躍するのが、bluetooth テザリングです。

bluetooth を使ったテザリングは Wi-Fi を使った場合と比べると、かなり消費電力が少なく済みます。特に、bluetooth 4.0 以降は低電力が売り (だったはず) です。

bluetoothの接続

まず、bluetooth テザリングのホスト側 (送信元) のスマホとクライアント側 (受信側) のスマホ、パソコンで bluetooth を繋げます。

bluetooth はホスト側とクライアント側の両方で接続許可が必要になります。これまで接続したことがない場合は、両方のデバイスの bluetooth 検出をオンにし、お互いのデバイスが認識できたら接続許可を出して接続します。

テザリング元の設定

テザリングのホスト側のスマホの設定で、bluetooth を利用して接続したデバイスに通信回線の利用を許可します。

設定の場所はスマホに依りますが、Android 5.0 搭載の XPERIA の場合は、本体設定 → (無線とネットワーク内) その他の設定 → テザリング → Bluetoothテザリング をオンにします。

オンにすると「この携帯電話のインターネット接続を共有します」となるので、bluetooth で接続しているスマホでも通信できるようになります。

パソコン側の設定

テザリングのクライアント側がパソコンのときはもう一点設定するところがあります。

タスクバーの中の「bluetoothデバイス」アイコンを右クリックし、「パーソナルエリアネットワークへ参加」を押します。

その後にデバイス一覧が出てくるので、テザリングの送信元のスマホをシングルクリックし、接続方法で「アクセスポイント」を選択すれば OK です。

繋がらないときに確認すること

上記の手続きで繋がりますが、たまにテザリングしているのに通信できないぞ?ということになったりします。そのときは以下の内容に当てはまるか確認してみてください。

クライアント側がiPhone

Android スマホをホストにしたとき、クライアント側が iPhone であると bluetooth テザリングはできないようです。設定ファイルの問題らしく、Wi-Fi テザリングなどを試すしかありません。

ちなみに、ホストが iPhone なら問題なく接続できるとのこと。

ホストのbluetoothテザリングがオフ

bluetooth が繋がっていても、送信元のスマホの設定で bluetooth テザリングがオフになっていると、テザリングできません。

bluetooth マークがでていると接続が完了しているものだと安心してしまい、意外と気づかないこともありますが、bluetooth に関する設定は二段階あることを忘れずに。

アクセスポイントに設定していない

クライアント側がパソコンの場合は bluetooth に接続するだけでなく、アクセスポイントの設定も必要であることに注意してください。

最後に

スマホのバッテリー事情は数年経っても厳しいままなので、低電力で利用できる bluetooth テザリングは超おすすめです。Wi-Fi テザリングに比べると、通信速度がちょっと遅いのですが…