Inbox は Gmail の新しいプラットフォームとしてリリースされましたが、これから利用する人にとって重要になるのは、機能や使い勝手がどのように違うのか、ということだと思います。
そこで、それぞれの機能の違いやメリット・デメリットについて紹介したいと思います。
Gmail
長所
- 複数選択での未読処理ができる
- 次のメールをフリックで読める
Gmail は未読という処理ができるところが便利です。
パソコンでは一括で処理できます。スマホの場合、一つ一つメールを選択するという手間があるものの、選択したメールをすべて未読にする処理が可能です。
Gmail には「削除」と「アーカイブ」があります。削除したものは時間経過に連れて消去されていきますが、アーカイブされたものは見えない状態になっているものの保存されています。
また、スマホの画面で横にフリックすると、次のメールを開くことができるのも便利です。まとめてメールを読むのに適しています。
短所
- メールの選択に難がある
- 機能の使い分けがわかりづらい
一方、メール選択の操作がしにくいという欠点があります。
スマホの場合、丸いアイコン部分を正確にタップしないとメールを開いてしまい、一度にたくさん選択したいときに煩わしくなることがあります。
また、それぞれの機能の使い分けに困る場合もあります。メールの処理方法には削除、アーカイブ、重要マーク、お気に入り登録など色々用意されすぎていて、わかりにくいような気もします。
Inbox
長所
- フォルダ分けしやすい
- メールが簡単に閉じられる
- 完了マークでアーカイブ
- ピン留め機能でメモ代わりに
- リマインダーが設定できる
フォルダ分けをするなら Inbox のほうが便利です。Gmail ではメール単体で表示されていましたが、Inbox ではメールが入ったフォルダが新着ごとに並べられています。そのため、何のメールが来ているのかが一目でわかりやすいのです。
また、スマホ画面では上下にフリックするだけでメールを閉じることができ、いちいち戻るボタンを押さずに済みます。
Inbox には「完了」というチェックマークがあり、Gmail でいう「アーカイブ」機能のような仕組みです。頻繁に見なくてもいいけど取っておきたいメール、などは完了マークをつけておくと、後で見返すのが楽になります。
「削除」と「アーカイブ」では違いが分かりにくかったものの、「ゴミ箱」と「完了」になったので、機能の違いがはっきりしました。
他にも、忘れないようにピン留めして常に上部に表示させる機能や、決まった日時にリマインダーを設定する機能なども追加されました。
短所
- 次のメールがフリックで読めない
- パソコンで使いにくい
主にスマホでの使用時ですが、複数選択したときに未読にすることができなくなったことと、次のメールをフリックで読めなくなったことが大きい変化です。
また、パソコンとスマホでUIにあまり変化がなく、パソコン上では使いづらいように感じることもあるかもしれません。
最後に
パソコンメインでメールを利用している場合は、なにかと一括処理ができる Gmail のほうが操作しやすいと思います。
逆にスマホでは、メールの選択のしやすさやフォルダ分け、ピン留め機能など、見やすいUIになったと思います。
ただ、メールを一度に読むタイプの人はフリックで切り替えられる Gmail のほうが確実に読みやすいでしょう。