ネットサーフィンをしていると、「ウィルスが検出されました!直ちに対策してください!」などというメッセージが表示されることがあります。これは、バナーだけでなくポップアップの形で表示されることもあります。
今回は、その正しい対処法について説明したいと思います。
何をするにも権限が必要
まず、これだけは知っておくべき!ということを説明しましょう。
スマホでアプリやシステムが動くには、権限(機能を使う権利みたいなもの)というものが必要になります。ユーザーが権限の取得を許可しなければ、勝手に動くことはできません。
Android Lollipop までの OS はアプリのインストール時にまとめて権限の取得を許可しています。インストール時に許可ボタンを押していますよね。
さて、なぜこのことを述べたのかというと、これがウィルス検出に大きく関係あるからです。
サイトには検出できない
今まで話したことを考えるとわかると思いますが、ウィルスを検出するにも権限が必要になります。
ということは、ブラウザ、そこに表示されているウェブサイトは権限を行使してスマホやパソコンをスキャンし、ウィルスを検出したので警告を表示しているということです。
さて、本当にウィルスに感染しているのでしょうか?
――― その答えは、否。
悪質な虚偽の記載
ウェブサイト上に表示された警告は100%偽物といっていいでしょう。これは、悪質な広告か詐欺だと考えてください。
もし、ウィルスが検出されたと表示されたら、利用者はどうするでしょうか。
当然、何とかしないと!と焦ってバナーリンクを押します。すると、アプリやソフトウェアのページに繋がるので、それをインストールしてウィルスを削除しよう、なんて考えるわけです。
つまりは、製品を利用させるための広告。このような広告を出している製品としては、Lookout なんかが有名です。
インストールしたアプリ・ソフトウェア自体は本物のセキュリティアプリ・ソフトウェアであることも多いですが、そもそもウィルスに感染していなかったので利用する必要もありません。
結論
ブラウザ上で表示された警告は嘘。ユーザーは何もする必要がありません。